[キヤノン] Canonet G-III 17 | March 1972
Canonet G-III 17
カメラ名の「G」は「Grade Up」を意味し、これは品質の向上を指している。「III」は、オリジナルのCanonetとNew Canonetに続く、第三世代のCanonetシリーズを示している。
基本的な仕様はNew Canonet QL17と同じだった。バッテリー状態の確認が簡単になり、ビューアアイピースの横にあるバッテリーチェックボタンを押すことで、バッテリーが正常であればランプが点灯した。
1972年春から1982年夏まで製造され、11年間にわたり長期にわたって販売されたベストセラーとなった。約120万台が製造された。
- タイプ: シャッター速度優先EE搭載35mmレンズシャッター・レンジファインダー・カメラ
- 写真サイズ: 24 x 36 mm
- レンズ: 40mm f/1.7 (6要素4群)
- シャッター: Copal、B、1/4秒から1/500秒、X同期。内蔵セルフタイマー。ホットシューおよびドイツ式ソケット。
- ファインダー: 反転ガリレオ型ビューアと一致するレンジファインダー。投影されたフレームと表示されたファインダーで自動的に視差補正。0.6倍倍率。画像領域内の右側に絞り目盛り、測光針、過剰露出および不足露出警告が表示される。
- EE: シャッター速度優先EE用CdSセル。測光範囲EV 3.5 – 17 (ISO 100の場合)。フィルム感度範囲ISO 25から800。AUTOを無効にしてマニュアル露出使用可能。
- 電源供給: 1.3V H-D水銀電池1個。バッテリーチェックランプあり。
- フィルムローディングおよび前進: カメラバックを開け、フィルムリーダーをマークに合わせた後、Quick Loading(QL)システムで最初のフレームまで進める。カメラ上部レバーの127°単一ストロークで前進。部分的なストロークは使用できない。フィルム輸送確認ウィンドウあり。
- フレームカウンター: カウントアップ。カメラバックを開けると自動的にリセットされる。
- フィルム巻き戻し: カメラ上部クランク
- サイズおよび重量: 120 x 75 x 60 mm、620 g