[キヤノン] 110ED | March 1975
110ED
1972年3月、イーストマン・コダックは「ポケット・インスタマティック」という新しいフィルムシステムを発表しました。インスタマティック126システムの13 x 17mmの写真サイズに比べ、ポケット・インスタマティックははるかに小型でした。
この市場への参入に慎重だったキヤノンは、仕様と機能がユーザーを満足させるに足るものでなければならないと結論しました。110EDは、5群4枚の26mm f/2レンズを搭載していました。大きな絞りは、コインシデンス・レンジファインダーによるピント合わせのパフォーマンスを向上させました。露出制御には絞り優先EEが採用されています。さらに、カメラには内蔵の日付印刷機能があり、高級モデルとして位置付けられました。
- タイプ: 110フィルムカートリッジ用ポケット・インスタマティックレンズシャッターカメラ
- 写真サイズ: 13 x 17 mm
- レンズ: 26mm f/2(5群4枚)
- シャッター: キヤノン製電子制御シャッター、8秒から1/500秒まで。ホットシューとX同期。EV 1(f/2で8秒)– 17(f/16で1/500秒)
- ファインダー: 逆ガリレオ式ファインダー、投影されたフレーム。3mで0.61倍の倍率、84%のカバー率。画像領域内にパララックス補正マーク、露出オーバー警告(赤LED)、露出アンダーおよびカメラ振動警告(黄LED)、近距離、中距離、遠距離用のゾーンフォーカスアイコンがある。
- フォーカシング: コインシデンス・レンジファインダー、距離スケール、近距離、中距離、遠距離用のゾーンフォーカスアイコンあり。
- EE: 絞り優先EEのCdSセル。露出範囲はEV 1 – 17(f/2、f/4、f/8、f/16でクリックストップ)。天候マークあり。ISO 100フィルム感度。
- 日付機能: 内蔵された日付印刷(年、月、日)機能。
- フィルムローディング&アドバンス: フィルムカートリッジでのローディング。保護カバーを開けた後、フィルムアドバンスノブを押してフレーム1がセットされるまで。
- フレームカウンター: カメラの背面窓から確認できるフレーム番号。
- フィルム巻き戻し: なし
- 電源: 6V 4G-13水銀酸化電池1個
- サイズと重量: 142 x 28 x 56 mm、295g(バッテリー込み)