[キヤノン] FX | April 1964
FX
Canonflex Rシリーズの後、Canon FXは新しいレンズマウントに絞り連動を搭載した新しいシリーズの最初のモデルである。
モデル名の「flex」(一眼レフ)の接尾語は「F」に変更された。
新しい絞り連動は、フィルム巻き上げトルクを減らし、TTL露出計を統合するために設計された。シャッターが放出された後、レンズはフィルム巻き上げ状態に関係なく最大絞りに戻る。
内蔵のCdS露出計は、選択されたシャッター速度に適した絞りを示す。レバーは高感度範囲(EV9〜18)と低感度範囲(EV1〜10)を切り替える。
- タイプ: 35mm 焦点面シャッター 一眼レフカメラ
- 写真サイズ: 24 x 36 mm
- 標準レンズ: Canon FL 58mm f/1.2, FL 50mm f/1.8
- レンズマウント: FLマウント: バヨネットマウント(内径48mm)3つの外部ラグ付き。フランジバック42mm。自動絞りシステム、カメラ本体とレンズに自動絞りレバー搭載。
- シャッター: 2軸、水平移動式焦点面シャッター、クロスカーテン。X、B、1、1/2、1/4、1/8、1/15、1/30、1/60、1/125、1/250、1/500、1/1000秒の単軸非回転ダイヤル。内蔵セルフタイマー搭載。 (Bモードでの時間露出、シャッターボタンロック付き)
- フラッシュ同調: FPおよびX同調(自動切換式同調接点、X同調速度1/55秒、カメラ前面のドイツ端子ソケット)
- ビューファインダー: 固定アイレベルペンタプリズム。0.9倍の倍率(FL 50mm)、垂直90%、水平93%のカバレッジ。フレネルマットスクリーン中央に分割イメージレンジファインダー。ミラーロックアップ機能あり。
- 内蔵露出計: CdS素子、2つの範囲(高/低)で切替可能。ISO 100での測定範囲: EV 1 – 10、およびEV 9 – 18。フィルム感度範囲: ISO 10 – 800。1.3V MD水銀電池を使用。バッテリーチェック機能あり。
- フィルムの読み込みと進行: カメラの背面を開け、スプールに挿入。カメラ上部のレバーで進行。 (160回の単発または部分的なストローク、追加で20回)
- フレームカウンター: 自動でカウントアップ。カメラ背面を開けると自動的にリセット。
- フィルムの巻き戻し: 折りたたみ式クランク
- 寸法と重量: 141.5 x 91 x 86 mm、900g(50mm f/1.8レンズ込み)