[キヤノン] Canonet QL17 | March 1965
Canonet QL17
EE(エレクトリック・アイ)機能とファインダーは可能な限り小さく作られ、内部構造は元のCanonetと完全に異なり、QL17は全く新しいモデルとなりました。しかし、Canonetに似た外観は保持されていました。
「QL」は「Quick Loading」(クイックローディング)の略で、この機能によりフィルムの装填が簡単で迅速に行えました。最初は「Quick Loading」がCanonのロゴの下に刻まれていましたが、後に「QL」に置き換えられました。
- タイプ: 35mmレンズシャッター範囲ファインダー式カメラ、シャッター速度優先EE
- 画面サイズ: 24 x 36 mm
- 標準レンズ: Canon SE 45mm f/1.7 (6群5枚)
- シャッター: Copal SV; B、1~1/500秒。内蔵セルフタイマー。M-X切り替え可能なドイツ製フラッシュシンクロ
- ファインダー: 逆ガリレオファインダーと一致範囲ファインダーを統合。投影されたフレームとマーク付きファインダーによる自動視差補正。0.7倍の倍率。ファインダーの下部には絞りスケール(f/1.7~f/16)と一致針による正しい露出窓/露出警告インジケーターが表示されている
- 露出計とEE: CdSコンビ制御シャッター速度優先EE。露出範囲EV 2.5~19(ISO 100で)。ISO 25~400のフィルムスピード範囲。AUTOを無効にすることで手動露出が可能
- 電源: 1.3V MP水銀セル1個
- フィルム装填と巻き上げ: カメラバックを開け、フィルムリーダーを指定されたマークに合わせ、Quick Loading(QL)システムで最初のフレームまで進める。カメラ上部のレバーで巻き上げ。
- フレームカウンター: 上昇し、カメラバックを開けると自動的にリセットされる
- フィルム巻き戻し: カメラ上部のクランク
- サイズと重量: 140 x 79 x 37 mm、830 g