[キヤノン] Canomatic M70 | March 1970

Canomatic M70

 このカメラは、シャッタースピード優先AE、最大絞りTTL測光およびAE、明るい空中画像のファインダー、そして焦点面シャッターなどのユニークな特徴を持っていた。また、前面レンズ要素も交換可能だった。

このカメラには、3要素2群から成る後面レンズが内蔵されていた。通常のEX 50mm f/1.8レンズの他に、2つの交換可能な前面レンズ要素が用意されていた: EX 35mm f/3.5とEX 95mm f/3.5。

中央加重平均測光が組み込まれており、操作が簡単だった。異なる最大絞りのレンズに対しては、絞り値を手動で調整して補正できた。

仕様:

• タイプ: 35mm 焦点面シャッター SLRカメラ
• 写真サイズ: 24 x 36 mm
• 標準レンズ: Canon EX 50mm f/1.8 (3群2枚の要素が本体後面レンズに内蔵)
• レンズマウント: 専用スクリューマウント（交換可能な前面レンズ要素用のEXマウント）
• シャッター: 2軸水平移動焦点面シャッター、クロスカーテン。X, B, 1/8, 1/15, 1/30, 1/60, 1/125, 1/250, 1/500秒。内蔵セルフタイマー。
• フラッシュ同期: FPおよびX同期自動切替接点、ドイツ式ソケット。
• ファインダー: 固定アイレベルペンタプリズム。フレネルマットスクリーン中央にマイクロプリズムレンジファインダー。空中画像ファインダー用のコンデンサーレンズ。0.9倍拡大（EX 50mm）、垂直92%、水平94%カバレッジ。露出メーターの針、絞りスケール、低照度警告記号が提供されている。
• 露出制御: TTL絞り込むシャッタースピード優先AEおよび中央加重平均測光のためのCdSセル。最大絞り設定の手動補正。ISO 100、EX 50mm f/1.8レンズでの測光範囲: EV 4.75 – 17。フィルム感度範囲ISO 25 – 800。
• フィルムローディングおよび進行: カメラ背面を閉じた後、自動ローディング。カメラ上部レバーの174度ストロークで進行（部分ストローク可能）。準備位置は21度。
• フレームカウンター: 自動でカウントアップ。カメラ背面を開けると自動でリセットされる。
• フィルム巻き戻し: カメラ上部のクランクで巻き戻す。
• 電源: 1.3V HD水銀電池1個。
• サイズおよび重量: 143 x 92 x 84 mm, 900 g (EX 50mm f/1.8込み)