[キヤノン] S II | Film Cameras | October 1946
このカメラは、最初から英語の名称が付けられた最初のキヤノンカメラである。(以前のモデルは日本語で「標準モデル」などと呼ばれていた。)S IIは、後にキヤノンSと呼ばれることになるカメラの後継モデルであるため、そのように名付けられたと思われる。戦後に発売された最初の新しいモデルである。非ユニバーサルのねじ込み式レンズマウントは、キヤノンJと同じである。ビューファインダーと連動距離計は、1つの窓に統合されている。戦後の食糧不足の間、日本は連合国から様々な救援物資を受け取った。この物資の担保として、カメラは占領軍との交換を通じて販売されたのである。事実、これは会社の最初の輸出カメラであり、大きな注目を集めたのである。
その結果、金属、レンズガラス、電力、燃料などの調達に関して、会社を優遇する国の政策が策定されたのである。1947年9月に、会社名は「Canon Camera Company Ltd.」に変更されたのである。
タイプ
35mm焦点面シャッターカメラ
写真サイズ
24 x 36 mm
標準レンズ
Serenar 50mm f/3.5, 50mm f/2
レンズマウント
非ユニバーサルおよびユニバーサルフランジ(ライカマウント対応)
シャッター
水平移動型焦点面シャッター、布製カーテン。1, 1/2, 1/4, 1/8秒用回転ダイヤルとZ、1/20、1/30、1/40、1/60、1/100、1/200、1/500秒用回転ダイヤル
ビューファインダー
一致型レンジファインダーと反転ガリレオ型ビューファインダーの統合。ファインダー倍率0.6x、基準長38.5mm、ファインダーカバレッジ約85%
フィルムローディングおよび巻き上げ
カメラ底板を取り外し、底部からフィルムを挿入。カメラ上部のノブでフィルムを巻き上げ
フレームカウンター
カメラ上部巻き戻しノブの下で0から39まで手動で設定
フィルム巻き戻し
カメラ上部のノブ
サイズおよび重量
135.5 x 69.5 x 30.2 mm, 450 g (Serenar 50mm f/3.5付き)