[ニコン] Nikon S3M | Film Cameras | 1960
Nikon S3M
ボブ・ロトローニの象徴的な著書『完全なニコンレンジファインダーシステム』によれば、195台のS3Mが製造された。最初のバッチは1960年8月に生産され、2番目のバッチは1961年10月に生産された。S3Mの生産は、黒とクロームのボディの間でほぼ同じだった。ほとんどの黒いS3MはS72モータードライブ用のモーター接続が見つかっているが、ほとんどのクロームS3Mにはモータープレートがない。ただし、もちろんモータープレートは数分で取り付けることができる。これにより、S72クロームモーターの推定総生産量は約100台に過ぎない(フルフレームニコンレンジファインダー用の標準クローム1960 S36モーターに基づいている)。この装備の元の所有者は、日本に駐留していた米海軍の情報将校だった。ほとんどのものはメートルでキャリブレーションされた焦点スケールを持っていたが、この幸運な米海軍将校のカメラは非常に珍しくフィートでキャリブレーションされている。ロトローニによれば、すべてのS72モーターはクロームだと思われていたが、このユニークな黒いS72モーターが現れた。どうやらその米海軍将校は、ニコンに特別注文で黒いS72を製造させる力を持っていたようだ。このユニークな黒いS72モータードライブは工場製品であり、再塗装ではないと信じるのが安全なようで、全体の装備は50年以上にわたり将校の家族に保管されていた後、販売された。この時点で、ニコンはモーターとコードレスバッテリーパックを組み合わせた製品を製造しておらず、ここに示されている接続バッテリーコード付きの別々のバッテリーパックが必要だった。肩やベルトに装着できた。ニコンはS36ドライブで初めから信頼できるプロ品質のモータードライブを生産したことを誇りに思うべきだ。より多くのモーター経験とはるかに多くのレンジファインダー生産総量にもかかわらず、ライカは自社のレンジファインダー用フィルムカメラのために信頼できるプロフェッショナルモータードライブを生産することに成功しなかった。これらの初期のS36モーターと後のニコンFモーターは、1960年代にニコンをプロフェッショナル35mmカメラとして確立する上で重要な役割を果たした。