[キヤノン] Canonet Junior | April 1963
Canonet Junior
Canonetの兄弟機で、このカメラはコンパクトさと操作のしやすさを重視して設計された。シャッタースピードと絞りは自動で設定され、誰でも簡単に使えるようになっていた。ゾーンフォーカスシステムは、被写体の距離を近距離、中距離、遠距離に分け、アイコンで表示した。露出はEE(Electric Eye)プログラムで自動的に設定された。フィルムアドバンスにはスプロケットなしのスプールを使用していた。これにより、Canonetよりも10mm幅が狭く、60g軽量化されていた。
- タイプ: 35mmレンズシャッター、ゾーンフォーカスカメラ、プログラムEE付き
- 写真サイズ: 24 × 36mm
- レンズ: Canon SE40mm f/2.8(4群3枚)
- シャッター: Seiko-sha L、プログラム。1/30〜1/250秒、B。X同期フラッシュ。カメラ前面にドイツ製ソケット。
- ビューファインダー: 逆ガリレオ式ビューファインダー、投影フレーム付き。0.55倍の倍率。シャッタースピード目盛と一致針ウィンドウ(外部ウィンドウとフラッシュマークと連動)。ビューファインダーの右側には3つのゾーンフォーカスマークと、レンズの動きに連動する針がある。
- 露出計およびEE: セレンフォトセル、プログラムに連動。測定範囲はEV7〜17、f/2.8&1/30秒〜f/22&1/250秒(ISO100)。フィルム感度範囲はISO10〜200。
- フィルム装填およびアドバンス: カメラバックを開けてスプールに挿入。カメラ上部レバー(210°単一ストローク)でアドバンス。
- フレームカウンター: カウントアップ。カメラバックを開けると自動でリセットされる。
- フィルムリワインド: カメラ上部クランク。
- 寸法および重量: 130 x 79 x 36 mm、640 g